徒然なるblog
 
参加したライブの話題を中心にするBlog
 



小野真弓「月の子供」

今年初に見る舞台がこの「月の子供」。演出は日テレで放送している「87%~私の5年生存率~」の脚本家の秦建日子さん。

で、難しい!難しい!という風に言われていたけど、結構すんなりと見ることができた。一部では笑えたし、泣けたし。。。しかも小さなステージなので30人のダンサーが踊ると座っている椅子まで大きく揺れるので迫力があった。

さて内容だが、まずは主役の小野真弓ちゃんが登場。小野ちゃんは12歳の男の子という設定。そのために髪をばっさりと切り、ヘアピンで前髪を留めているのできちんと男に見える。まぁ体系も男の子っぽいというのも在るんですが(爆)。で、いろんなことを話してはすぐに話の路線が外れていくという人物像をアピールしていく。で、その中でこの舞台のタイトルでもある「月の子供」という表現が。。。月は重力が小さいのでそこで育った子供達は筋力がないので地球にくると「べちゃー」とつぶれてしまうという表現がかなりあった。そこら辺りであぁ~この舞台はこの子供の空想による話なんだな!と気が付く。

で、圧巻だったのはその最初のステージからいきなり30人のダンサーによる群舞があったこと。まぁ小野ちゃんはどっちらかというと『必死』という感じが伝わってくる(汗)。で、その小野ちゃんの左後ろに居る女性がうまかったですね。まぁ群舞のセンター中央を張っているだけはある。でやはり後ろの方は。。。でも100人ぐらいしか入らない小劇場の小さなステージで30人が踊ると地鳴りのような感じになってすごかった。去年「スター誕生」でこれ以上の群舞を観たけどあそこは大きな劇場なのでそんな体験はできないから。。。。

で、ここら辺からは日本のいろいろな現状を皮肉ったような感じになっていく。乗れない満員電車では、律儀に並ぶ日本人体質みたいなもんを。大きな意味では資本主義の階級社会の差別みたいなもんを。自分の能力を発揮できない派閥争いみたいなもんを。深く考えていくと「もしかしてここもそうなのか?」って場面が多々ある。で、結局は現状を打破したいけど、日々脱却できない人達がいっぱい居るね!ってところかな?

「守られなかった約束!」って台詞が最初の中では印象的。今の現状が約束が守られなかったからという風にしたいからなのか?それとも何かの約束をしたのに守ってくれてない周りの大人に対して憤慨しているのかはわからないけど。。。「名前が知りたい」というのもずっと繰り返されていますね。まぁこれらはサトル君の願望が「自分の親と自分の本当の名前が知りたい」という思いがあるからしょうがないかな。

結局は舞台を通して今の日本のテレビ業界とか報道機関とか政治家とか夫婦関係とか親子関係とか。。。とにかく出演してきた役の人達に対して「今のままでいいんかい?」と批判しているのだと思ったんですけどね。最後は抽象的な物言いで人生とはこう在らねばならんということを表現もしているし。。。。




1月28日(金)00:52 | トラックバック(0) | コメント(0) | 舞台 | 管理

コメントを書く
題 名
内 容
投稿者
URL
メール
オプション
スマイル文字の自動変換
プレビュー

確認コード    
画像と同じ内容を半角英数字で入力してください。
読みにくい場合はページをリロードしてください。
         
コメントはありません。


(1/1ページ)